ブランディングと顧客との絆の関係性

ブランディングと顧客との絆の関係性・5段階欲求に根差したブランディング

 

なぜあるブランドは熱狂的なファンを生み出し、別のブランドはそうではないのか?その差は、人間の根源的な欲求にどれだけ迫れているかにあります。

 

ここではブランディングと顧客との絆の関係性を、マズローの5段階欲求にもとづいてわかりやすく解説していますので参考にされてください。

 

 

 

 

ブランディングと顧客との絆の関係性・5段階欲求に根差したブランディング

 

愛されるブランドは、人間の根源的欲求に応えている

 

ブランディングは雲の上の天才だけが成しえる魔法ではないようです。

 

上のマズローの5段階欲求はよく知られていますが、とりわけ以下の4つに根ざしているとブランディングが成功しやすいと言われいています。

 

 

安全

「生活における物理的・精神的な安心・安全を求めるニーズ。車の安全性を訴求するボルボはこのブランディングを重視しています。

 

愛情・帰属

孤独から逃れ、いずれかのコミュニティに帰属したいニーズ。イベントへの参加をPRするハーレーダビッドソンが活用。

 

尊重

自己価値を満たすニーズ。その製品を身に着けることで自分への自信や他者からの一目置かれるような承認(尊重)を得たいというニーズ。高級時計のブランドMont Blancは自分にご褒美をあげて自己尊重のニーズを活用

 

montblanc

2:モンブランの『自己へのご褒美』を訴求する例

 

自己実現

自分の外側にある主義や主張に参加するニーズ。募金活動などがある。
例はTOMS Shoes(買うごとに寄付がされる)、Patagonia(環境保護活動)」など。

 

 

理論を現実に:感情に訴えかけるブランド・ストーリーリング

 

ナイキやスターバックスをメインストリームに押し上げた人物として知られるスコットベドべリ氏は優れたブランドは心の琴線を揺らす超絶なる力を持っていると言及しています。

 

優れたブランドはわれわれ一人一人の心の奥深くに昔から存在する感情にうまく訴求する方法を知っている。人間のにはもともと強い感情が流れている。人間は神が作り上げた最も複雑な感情の器なのだ。

 

マスターカードは、F1ドライバーに会えて歓喜する少年をフューチャ―するなどの広告で、「無機質になりがちな金融サービス」に共感を生み出した。

 

 

 

ロイヤルカスタマーを生み出すブランドの「約束」と「体験」

 

Z世代が求めるのは「所有」ではなく「物語」

 

一企業が提供するサービスやブランドに高い忠誠心・愛好心を持つユーザーをロイヤルカスタマーと呼んだりします。

 

こうした顧客を持つ企業はこのサービスで何ができるかをイメージさせる能力が卓越しています。

 

Z世代はモノそのものの所有よりも、そのモノやサービスを通じて得られる『体験』や『ストーリー』を重視する傾向があります。

 

そのブランドが顧客の生活や価値観の中でどんな『役割』を果たせるか(Brand Role)を伝えると効果的です。

 

 

ブランドを中長期的に育てて行くための不断の企業努力を示していくことがロイヤルカスタマーを飽きさせないコツで、そのブランドにしかなしえない価値提供を深堀し続け、そのスタンスが顧客に理解されることでブランディングが効いてきます。

 

 

 

五感にアプローチするブランディング:記憶に刻まれる「香り」の力

星野リゾート

香り演出を採用する星野リゾート

 

ブランディングの覇者とも言える企業のお取り組みの一つとして、その商業施設にふさわしい香り演出が採用されるパターンは以下の通り例にいとまがないほどです。

 

  • ホテル:星野リゾート・ウエスティン・マンダリンオリエンタル・シャングリラ
  • 空港やフライト:ANA・ヒースロー空港・シンガポール空港
  • カーディーラー:キャデラック・ロールスロイス

 

 

ウエスティンホテル大阪

顧客の魂を香りで癒すウエスティンホテル

 

 

【参考】

 

 

これらの企業が香り演出を採用する理由は、上述しましたマズローの欲求の5段階階層のうち、以下のようにニーズが満たせるからです。

 

  • 安全: 心地よさ・無意識レベルでの安心感(ここは整えられた安全な空間という信号)
  • 愛情・帰属:「 この香りは『あのホテル』の香りだ」という認識が、利用者に特別なコミュニティの一員であるという感覚(帰属意識)を醸成
  • 尊重: 顧客に自分へのご褒美として非日常の空間を提供

 

 

自社のブランディングを考える際は製品機能ではなくそれが顧客のどのような『欲求』を満たすのかから考えてみることが先なのかもしれません。そうすることでブランドの一貫性が信頼を生み出します。

 

 

 

ブランディングは機能ではなく、人間の欲求から

 

強固なブランドと顧客の絆は、製品のスペックや機能ではなく人間が本来持つ根源的な欲求に共鳴することで生まれます。

 

安全、帰属、尊重、自己実現??自社のブランドが顧客のどのような欲求を満たしているのか、あるいは満たせる可能性があるのかを深掘りすることこそが、熱狂的なロイヤルカスタマーを生み出す第一歩です。

 

商業施設での香り演出に興味がおありの企業様は以下でお問い合わせください。

 

 

 

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出典

  1. 朝日新聞
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