ブランディングとしてのアロマ空間デザイン

ブランディングとしてのアロマ空間デザイン

アロマによるブランディング

 

アロマによる企業のブランディングとは、アロマが人へ働きかけるさまざまな力を活用して「他のどの会社も同じ体験をさせてくれない特別なお店」としての印象を残すサービスを言います。

 

現在香りの市場は3337億円に上り(2015年)、日常で香りに触れる機会は年々増える傾向にあり、「アロマをオフィスに香らせる」といったサービスは、特別なものでもなくなっています。

 

OLさんが地下鉄の中で大好きなジャスミンのハンドクリームを取り出しては仕事後に緊張をほぐしていく、

夜の電車

 

クリームじゃなくても四季の移ろいの中で身近な花の香りに遭遇してはふと立ち止まりまっている、

 

このように毎日の一部で、日常の瞬間に、そこらじゅうにアロマは存在しているからです。

 

ここでは以下のとおりはじめにマーケティングの視点からブランディングをお伝えしたあとに、「ブランディングとしてアロマ空間デザイン」を活用するとどうなるのかを解説しています。※飛ばしたい方はアロマ空間デザインによるブランディングからご覧になってください。

 

  • ブランディングとは何か
  • ランディングの目的
  • ランディングがもたらすもの
  • ランディングの主な方法
  • アロマ空間デザインによるブランディング
  • 戦略としてのアロマ
    感性を揺さぶるツールとしての側面
    機能的ツールとしての側面

 

以下は2011年より行わせていただいてきたアロマ空間デザインの施工実績体験からにお伝えしております。

 

ブランディングとは何か

ブランディングという言葉の大方のイメージとしては「高級バッグ」がイメージされるように、わりと誤解が多いと思います。

 

しかしブランディングの本質は「ブランドに対する愛着・ファン意識を高め、顧客の中の企業価値を高める活動」のことを言い、「○○と言えばあの会社」といった企業価値を顧客の中に育てる一連の活動を言います。

 

「雰囲気のいいおしゃれなカフェに行こう」ではなく「スタバに行こう」といった言葉がいつのまにか国内で浸透しているように、意図した企業価値がユーザーの中で認識されるように行う活動なんですね。

 

 

ブランディングの目的

ブランディングによる好循環

 

ブランディングの目的は企業にとって販売・売り上げに優位性を上げるためにあります。

 

上の図では「ブランディング活動を行うと価格・サービスの競争回避によりコスト率が減り、利益率が上がって十分なPR予算を投資できるので市場シェアの拡大が見込める、販売・売り上げに優位になる」といった好循環を示しています。

 

この好循環のサイクルは長期で計測すべきもの、ブランディングの効果はが目に見えて感じられないように思われますが、適切にブランディング活動を行わないと数年後に市場のシェアが奪われかねないことも容易に想像付きます。

ブランディングによるマーケットシェアの比較

 

現実的な話でアップル社のパソコンを気に入って使っている愛用者の多くは、壊れても「MACを買う」と言います。

 

パソコンを買うのではなく、壊れても「MACを買う」といった認識がブランディングそのものになっており、力技で他社と競り合って販売活動を行うまでもなく優位に売り上げているのがブランディング化を物語ります。

 

ブランディングがもたらすもの

企業がブランディングを行うと、どんな結果や成果を得られるでしょうか?5つ挙げてみましょう。

  • 区別:これ以外考えられないといった企業価値が顧客の中で生まれる
  • 固定化:ブランドイメージの定着で、同じ商品やサービスが繰り返し選ばれる
  • ロイヤリティ:これなら大丈夫、これなら間違いないといった価値が顧客の中で定着する
  • 価格競争回避:ブランドイメージの定着で競合と競り合わなくても済み、広告費も不要になる
  • 連想:「シャネルはハイブランドの中でも特に高級で特別である」などイメージが形成される

どれも「顧客の中で形成された企業価値」であり、わりとふわふわしているのが分かりますよね。

 

このようなブランディングを具体的に実現する主な手法を2種ご紹介します。

 

ブランディングの主な方法

企業内で一旦完結する方法

ブランディングで最も多く活用される手法として以下が挙げられます。

  • ロゴ
  • 企業理念の刷新
  • 店内のイメージやインテリアの刷新
  • PRや広告

これらは企業内で考案され、一旦はブランディング活動が完結します。

 

そこからブランディング活動がユーザーに影響を与え、ユーザーの中での企業価値が形成されるまでしばらく時間がかかるので、どことなくブランディングそのものにふわふわしたイメージが付きまとうのかもしれません。

 

ロゴは他社と区別してもらうために重要な識別になりますが、ロゴ単体によるブランディング活動だけの影響だけで商品やサービスが選ばれるようになるという事はあまりないでしょう。

 

PRや広告などは早めにユーザーの反応が返ってくるタイプで、TV広告の制作・紙媒体の制作など企業内で一旦完結してしまう方法の一つと考えられます。

 

ユーザーを引き込んで永続的に行うプル型ブランディング活動

前述の「企業内で完結するブランディング手法」のほか、ユーザーを引き込むプル型活動によってブランディングを行う方法もあります。

 

ターゲットユーザーにとっての興味領域の価値を提供し、そこからUX(user experience顧客の体験)を高めてブランディング化して行く活動です。

 

UXを向上させるブランディング

 

それでは

  • なぜユーザーにとっての興味領域の価値を提供するのか?
  • ユーザーエクスペリエンスとは何か?

をお伝えしようと思います。

 

なぜユーザーにとっての興味領域の価値提供をするのか

ブランディングで好循環が起こると、市場シェアの拡大が見込めるとお伝えしていたのは新規顧客の獲得を意味しています。

 

新規顧客になりえる人とはモノやサービスに興味関心がある人です。

 

そのうち「いずれ購入できたらいいなと考える人」は「今すぐにでも購入したい人」の5-6倍はいるんですよね。

 

誰しも「今買わなくてもいいけれどいずれ欲しいと思っているモノやサービス」が一つくらいあると思いますが、その状態の時に何度もしつこく価格とか今がお買い得!などと言われても聞く耳を持てなかった経験もあるはずです。

 

この状態のユーザー層に対しては、ユーザーの興味関心を知り尽くし、興味関心事へ合致度が高い情報を発信するといったアプローチが響きやすいです。

 

その方がモノやサービスに興味を持ってもらいやすいというか、ユーザーさんにも力を入れずに試してもらいやすいんですよね。

 

そんな小さな関係性から共感・愛着・ファン意識が育っていきます。

 

同じモノやサービスを売るにしてもユーザーの興味関心の領域の切り口でアプローチ、それをブランディング活動の一環やマーケティングの流れとして組み込んで収益を積み重ねが見込めるので、何とも効率的のように思えます。

 

ユーザーエクスペリエンスとは何か?

「いずれ欲しいと思っているけれど今購入しなくてもいい」が連続的に続くユーザーも、いずれ商品やサービスを購入します。

 

「いずれ」がいつなのか?他のお店では絶対に体験できない価値を提供されたときです。

 

商品やサービスを手に入れて得られそうな効果・機能・結果が揃っており、不安・疑問が解消されている、といったような「ユーザーニーズへの合致度が高い状態」のときにそれは訪れやすくなっています。

 

ユーザーニーズの理解はユーザーの興味領域とユーザー自身の理解抜きにはあり得ません。

 

興味領域をよく知ってくれている人の情報発信に、ユーザーは共感・愛着を寄せるものだからです。

 

 

貴社がすでに実行されている下のようなマーケティングのご活動の中に、貴社とターゲットユーザーが接点を持つための橋渡しとしてお店でアロマを香らせるアロマ空間デザインとは組み込み、ブランディングの好循環を後押しします。

 

UXを向上させるブランディング

 

以下それを具体的にをお伝えしていきましょう。

 

アロマ空間デザインによるブランディング

上でお伝えしたことは貴社にとって当たり前過ぎて「今さら・・・」といった聞き慣れ過ぎたお話だと思います。

 

問題はどうやってそのユーザーと関係性を築き、どうやって自身の願望を語ってもらうか?、こうではございませんでしたか?

 

以下でお伝えするのは、戦略的なのに自然な形でアロマ空間デザインを活用する方法です。

 

戦略として活用できるアロマ空間デザイン

視覚で見た情報は「知的な情報処理を行う大脳新皮質」に届けられ、視覚情報からどのように行動を起こすか理知的に判断されています。

 

一方嗅覚の情報は「本能や感情を支配する大脳辺縁系」へ伝えられて本能行動を促し、自律神経にも働きかけてリラックスさせます。

 

つまりアロマ空間デザインをオフィスに活用すると、本能行動や感情をゆさぶりかけ、顧客にくつろぎや快適性を与える環境がごく自然に整うんですね。

 

また、誰しもある香りを嗅いで特定のシーン・場所・人を思い出し、それに対する感情までよみがえったという経験があるでしょう。

 

これは香りが記憶と強力に結びつき、思い出を呼び起こす力があるが所以です。

 

最近では香りがモノに対する価値を修飾し、その後の価値判断と行動を決定づけているといった動物実験による報告もあります※。

 

企業がブランディング活動の中でアロマを取り入れると、お店に入った瞬間からリラックスできる話しやすい環境を提供できます。

 

すると問題のユーザーとの距離がぐっと近づきやすくなるのです

 

シンプルであまりに自然な形なのに、顧客のこころをお店に入った瞬間からときほぐしてサービスへの受容性を引き上げてくれる。

 

理屈ではなく本能をゆさぶっているだけ、誰も負担やストレスを感じません。

 

「少しずつ顧客との距離を縮めて慣れていただく営業」などといった気苦労をとおりすぎて、顧客とのコミュニケーションが初速で弾むように後押ししてくれるのです。

 

感性を揺さぶるツールとして活用できるアロマ空間デザイン

「人は理性でモノを買わない・感情がグラグラ揺さぶられたときにそうする」といったセオリーは販売に携わる人ならば誰もが知っています。

 

ターゲットユーザーにささるような感情の揺さぶり方とは、大げさな話でも何でもなく、「ターゲットユーザーの現実の中に存在するリアルな感情をに寄り添う」以外何物でもないんですよね。

 

冒頭の「OLさんがジャスミンのハンドクリームを地下鉄の中でバックからそっと取り出して一日の終わりを実感・心が解きほぐしている瞬間そのもの」を人のリアルな感情ととらえる事のように、です。

 

自分の手からふわっと香ってくるジャスミンの香りにぐっと癒されてしまう、そんな日常の一コマは現代人のどんな人にも起こりえます。

 

さりげないけれど、香りを嗅ぐという行為は人の意識や感情をゆさぶるけてしっかり届いているんですよね。

 

 

アロマ空間デザインについてお伝えすれば以下のようになります。

 

どんなお店も自社商品やサービスを販売しやすいように視覚的なレイアウトが組まれ、受付・POP・インテリアデザインが計画的に設計されている事と思います。※流通用語ではビジュアルマーチャンダイジング

 

これに対しアロマ空間デザインはアロマを活用したマーチャンダイジングを実施します。

 

アロマ空間デザインプランニング

 

香りが顧客にもたらす作用や(リラックスなのか、爽快なのかなど)、インテリアのイメージ、商品やサービスとの関連性や親和性など、後述する6つの視点をもとに香りを選定し、マーチャンダイジングの一つとしてとらえるのです。

 

機能的ツールとして活用できるアロマ空間デザイン

アロマ空間デザインの機能的ツールとしての側面は、時間と場所の限定性を意味します。

 

 

例えば介護施設で眠りずらさを感じるご利用者に向け、その個室に限りご利用者の一日のサイクルに合わせて香りの噴霧時間を設計するなどです。
※NHKでも放送されているようにアロマの認知症予防効果は医学界でも10年以上前から注目されており、入眠サポート、そして認知症予防の2つを合わせて評価されています。

 

この場合時間と場所のコントロールを行うといった点で、前述「時間と場所を限定しない感性を揺さぶるアロマ空間デザインの側面」とは少しだけ異質に思えるかもしれません。

 

世界で一つだけの香りを自社の顔・売りとして店内に漂わせ、顧客に強力なメッセージを伝える

 

オリジナルデザインアロマ作成のメリット

 

 

具体的には「世界にたった一つだけの香りを”自社の顔や・ブランドアイデンテティ”」にしてゆきます

 

オリジナルデザインのアロマを作成する指針は主に6つ。

 

オリジナルデザインアロマ作成の6つの指針

  1. お店の雰囲気・企業理念・経営者のパーソナリティなど
  2. どんなイメージを顧客に伝えたいか(リラックス・爽快・格式・上品など)
  3. 業種
  4. 顧客が何に興味関心を持っているか
  5. 店内のインテリア
  6. 顧客の滞在時間

指針はごく一例にすぎません。

 

企業がもつパーソナリティ、ターゲットユーザーのペルソナ像などをヒアリングした上でこれらのブランドアイデンテティとしてのアロマを考案します。

 

ロゴだけが企業にとっての識別アイテムになるわけではなく、香りの場合は意識の深い所に・長い間記憶される識別ツールとなりえるでしょう。

 

 

お店のブランディングに一貫性のある香りをユーザーにとどけ続けていると、店長(または経営者)ご自身がお気づきになるポイントがあります。

 

一例を下記でご参考になってみてください。

 

>クリニックのアロマ空間デザインお客様の声

 

>商業施設でのアロマ空間デザインお客様の声

 

世界にたった一つだけの香りをブランディングツールとして届けると、「お店の顔である完全オリジナルの香り」が以下でお伝えするように「お店の記憶と共に」残り、他では提供されない体験になりえます

 

まとめ:調香師・アロマ空間デザインの施工者として思うのは

冒頭でお伝えしましたように香りは私たちの日常に自然に存在しており、「アロマをオフィスに香らせる」といったサービスは特別なものでもありません。

 

やり方や拡散方法が見慣れないタイプのものだけで、秋にどこからともなく香ってくるキンモクセイのかおりのようにごく自然な形で私たちの日常に溶け込むものなのです。

 

>アロマ空間デザインでどんな方法を実施するか見てみる

 

 

私が調香師・アロマ空間デザインの施工者として思うのは、むしろアロマの力そのものの特別さです。

 

目で見えるモノでも手で触れられるものでもない、そして私自身アロマ至上主義者でもございません。

 

しかし、底知れぬ力にいつも圧倒されそうになっています。

 

 

ジャスミンのハンドクリームの女性のエピソードのように「いい香りだなあ」とこころ解きほぐされる感覚は、自分自身の内側に意識が向いています。

 

忙しい日常に振り回されていた自分自身に気付き、香りを嗅ぐと同時に深い呼吸が促されてこころが穏やかになってゆくのです。

 

 

前述したように香りは強力に人のこころをゆさぶり、何十年もの間こころの奥に記憶とともに保存される性質があります。

 

香りを嗅いだ瞬間、もう記憶のかけらさえ残っていないかのようなシーンがふと頭をよぎって当時の気持ちさえ思い出す、

 

人・場所・季節・風景・あらゆるシチュエーションが膨大な記憶の格納庫から瞬時に取り出されてあざやかに甦るだなんて何とも不思議です。

 

 

ですから私にとって香りで呼び起こされる記憶は、形のあるモノで呼び起こされる記憶とは違ってるように思います。

 

それは人が大切にしてきた思い出であり、その人の本質であり、その人の本質を形成してきたストーリーそのものです。

 

 

幣社が施工したアロマ空間デザインが誰かの記憶と一緒に長い間保存され、その人の本質の一部となる、長い人生を駆け抜けて自分自身の本質に戻ろうとするとき、香りが引き金となる日がいつしか来るかもしれません。

 

でも弊社はそのために香りが香る商空間を創造しようとは思っておりません。

 

 

幣社が施工するアロマ空間デザインはさまざまな企業で毎日お仕事をされるスタッフ様と、その先のお客様の絆をつなぐ、人の本質に寄り添うことにあります。

 

「オフィスに訪れる顧客のこころに残る、他が提供しない体験を提供してくれるお店」これをたくさん増やすことが弊社のアロマ空間デザインです。

 

 

御社のお客様の手元に香りがただよい、ふと心が広がっていく、心から満足できる時間を提供できるならば、それほど幸いなこともございません。

 

幣社と一緒に、そんな空間を創造してみませんか?

 

お問合せ

 

力をぬき、気をゆるめ、ふかく呼吸する、本来の自分に戻って行くのは、いつだって五感が満たされる瞬間。

 

そんな瞬間を重ねることの大切さを、弊社は香りを通してお届けいたします。

 

 

※東北大学大学院 谷本拓教授
ショウジョウバエに砂糖と電気ショックを与える前に、それぞれ別なにおいを嗅がせたところ、電気ショックの前に噴霧されたにおいに対して回避行動を起こすようになった。
一方砂糖の前に噴霧されたにおいに対しての価値が上がり、砂糖を与えなくてもにおいに近づくといった行動を起こすようになったという。

page top