オリジナルデザインアロマはどのように生み出されるか?

オリジナルデザインアロマが生まれるまで

雨宮悠天

 

ここでは弊社が一企業のためにご提供している完全オリジナルデザインのアロマがどのように生まれているか?をお伝えしています。

 

これまで香りが生まれるまでのプロセスをあえて公表してきませんでしたが、御商売のサポートのためのアロマ空間デザインをご一考いただくために参考いただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

企業が顧客に伝えたい企業理念・メッセージを香りに置き換える

 

クライアントのウエブサイト

クライアントのウエブサイト

 

ご依頼をいただいた企業のウエブサイトをじっくり拝見し、ウエブを見てから企業に訪問するという現代人の消費行動に違和感がないように、ウエブサイトと香りの一貫性を検証します。

 

例えばウエブサイトでベースとなっている色調がピンクだったら、女性をターゲットにした柔和な雰囲気をキーメッセージとして、香りはバラやゼラニウムを活用を検討するなどして一貫性を持たせます。

 

ウエブサイトのキーカラーが「紺だったら権威信頼性を打ち出す雰囲気をキーメッセージとして、香りは重厚感を感じられる樹木系の香りを活用して一貫性を表現します。

 

 

一般的にウエブサイトは色調と違和感のないようにポップ・クール・ナチュラル・シンプル・ゴージャス・インパクトといったようなタイプを決める場合が多く、タイプと色調も合わせて香りをトータルで選定していきます。

 

 

 

企業理念や顧客へのメッセージからヒントを得る

クライアント経営者

 

会社概要や企業理念・商品やサービス内容として発せられている情報の中に、ヒントを得ることも多いです。

 

女性の健康の安心をサポートすることに注力する”ディースクリニックだったら、女性に慕われやすい香りを。

 

御車がある快適な毎日を提供することをミッションにされているカーディーラーだったら、快適性・親しみやすさなどを考慮して香りをセレクト。

 

ウエブだけでなく、商品・サービスから感じ取れるメッセージの中から「企業は顧客に何を伝えようとされているか?」を深堀りし、香りと親和性が感じられるかを検証します

 

 

 

経営者の言葉の中から特徴を見出す

クライアント経営者

 

企業の経営者から発せられる言葉がオリジナルデザインの香りに反映することは多いです。

 

公式ウエブサイトだけでなく、経営者による書籍、雑誌の取材記事など可能な限り経営者の言葉を把握します。

 

前述の企業理念や顧客へのメッセージとの重複を除き、経営者を軸にして動く一企業にふさわしい香りのイメージにつながるよう香りを取捨選択するのです。

 

この経営者のパーソナリティが企業のブランドイメージそのものである場合は、経営者のイメージで香りを製作するパターンが多くなっているように思います。

 

 

 

御連絡いただいた御担当者のお話の内容から

メールやお電話でアロマ空間デザインのご依頼をいただいたときの「ご依頼の最も中心となるポイント」をもとに、ご希望に沿うアロマ空間デザインとなるよう擦り合わせをしていきます。

 

そのポイントを実現するのは、ここで挙げているすべての項目です。

 

 

 

エッセンシャルオイルの特性を生かしたデザイン性と機能性の表現

調香オルガン台

 

エッセンシャルオイルの特性を生かして、デザイン性と機能性の両面から一企業のための完全オリジナルデザインのアロマを組み立てます。

 

 

 

デザイン性

 

香りのデザイン性とは、簡単に言えば香りから受ける印象やイメージのことを言います。 前述の2つの例で言えば下記のとおり。

 

  • レディースクリニック:女性らしさを表す花マや、そのアロマを引き立てるアロマ
  • カーディーラー:ドライブの爽快さをイメージさせるさわやかなアロマ

 

ブレンドするアロマの数が多いほど「デザイン性が高い」と言われ、逆は「機能性重視」という傾向が強いでしょう。

 

より具体的には以下インテリア・内装・季節などを考慮してオリジナルデザインのアロマを組み立てます。

 

 

インテリア・内装イメージ

 

カジュアル・ナチュラル・シンプル・モダン・エレガントなどお店のインテリアや内装のイメージと、親和性が生まれるよう香りのイメージを決めていきます。

 

床や店内の家具が木目調の場合、香りもウッディ調が映え、猫足の家具がいくつも置かれているならばエレガント調の香りがお似合いでしょう。

 

前述、ウエブ検索を前提にして来店するのがあたりまえの現代人の消費行動に、違和感が生まれないよう全体の統一感を大切にします。

 

 

季節性

 

季節によってオリジナルデザインの香りをアレンジすることしばしば。

 

理由はアロマが体感を向上させる機能が確認されているためです。

 

夏の蒸し暑い日に、冷涼感が感じられるミントの香りがほのかにただよっていたら、顧客の体感の不快さは軽減されます。

 

この感覚体験の快適性が企業への好印象につながりますので季節による微調整は必須です。

 

季節性を加味したアレンジに関しては、オリジナルデザインの香りの考案当初ではなく、時期ごとに行っています。

 

 

 

機能性

 

商空間に香り付けしたいだけならば市販の人工香料で事足りるかもしれませんが、それでは心身に響くアロマ空間デザインは実現できません。

 

植物100%のエッセンシャルオイルを活用して心身と環境にアプローチする弊アロマ空間デザインは、調香師のヘルスケアや化学成分に精通した知識や経験に基づいて生み出されます。

 

オリジナルデザインアロマが出来上がってから、定期的にスタッフ様とコンタクトを取ってなじみやすい香りになっているかを確認させていただきます。

 

 

 

業種ごとに求められる香りのニーズ・要素

 

 

 

業種ごとに顧客から求められているニーズはおおよそが決まっており、その視点をベースにしてヒアリングの元顧客ごとにニーズを定め、商業施設そのものと一貫性を感じられるようオリジナルデザインの香りの方向性を定めて行きます

 

大切なのは「チャートのどこに当てはまるのか?」を切り分けする作業ではなく、目星を付けてから顧客に何を伝えたいのか?を明瞭にして香りを定めていく点です。

 

 

 

ターゲットの属性

老若男女

 

以下のような企業のターゲットの属性によって選定する香りを変えています。

 

  • 年齢層
  • 性別
  • 地域

 

10〜70代の老若男女すべてが訪れる商業施設の場合は、まずは親しみやすく万人受けする香りを検討しましょう。

 

30代以上の女性をターゲットとするならば、花の香りと柑橘をブレンドしたフェミニンなイメージにするなどです。

 

そこから「世界にたった一つの香り」を打ち出せるように微妙なアレンジを加えます。

 

 

著名な香水・調香師の作品が打ち出したイメージをもとに着想

 

ごくたまにですが、著名な香水や調香師の作品がイメージとなり、そこに企業の独自性を大胆に加味して一企業にオリジナルデザインの香りを提供させていただくこともあります。

 

この場合、天然100%のエッセンシャルオイルで作成しますので、香水のようなきつさはありません

 

 

 

時流・社会的なニーズ

 

時流や社会的なニーズから香り全体のイメージが影響を受けることもあります。

 

コロナ禍で「先が不透明」「無理しない・マイペース」というような風潮が時流になっているのだとしたら、そこで求めらえているのは心身をリラックスさせる香りです。

 

直接このポイントが一企業のためのオリジナルデザインアロマに反映することは稀ですが、時流を踏み外した演出は誰にも喜ばれません。

 

 

また、日頃市販されているトイレタリー商品・柔軟剤、新発売された香水などをリサーチ、情報をストック、「香りの時流」を御提案する香りに反映する機会もございます。

 

 

 

 

 

 

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