コロナ後の商業施設の理想形

コロナ後の商業施設の理想形・自然を含むウエルビーイングが実現できる場所

コロナ禍での都市と郊外の商業施設

 

コロナで外出を控える生活を送るようになって、都市の商業施設では消費は減ったと言います。

 

人流を避ける目的のほか、テレワークの導入率が上がったこともあって都市で勤務するビジネスマンが職場の近郊でランチをしたり日用品を買ったり、日用品以外の物品をショップで購入したりというようなパターンは圧倒的に減ったのかもしれません。

 

 

一方都市から離れた居住エリアの郊外型商業施設ではコロナ禍での耐性が高かったと言います。都市で消費されていた分がそのまま居住エリアや郊外の商業施設での消費に移行したとも言えましょう。

 

こうした郊外型の商業施設で、コロナ禍においても注目を浴びていた商業施設の事例をお伝えしようと思います。

 

 

 

コロナ中にグランドオープンされた複合型商業施設

GREENSPRINGS

出典:GREEN SPRINGS

 

南町田グランベリーパークは、水辺を含む鶴間公園(ペット同伴可)に、スポーツ教室などの機能や、児童館やライブラリー・市民協労イベントなどのコミュニティ機能が付加された施設として、2020年再リニューアルオープンされました。

 

 

東京立川市GREEN SPINGSも多目的ホール・ホテル・オフィス・ショップレストラン・緑地公園・人工滝といった多機能な複合商業施設として2020年に開設されています。この施設のテーマは「空と大地がつながり、都市と自然、そして立川の歴史と未来が交差する場」です。

 

GREENSPRINGS

出典:GREENSPRINGS

 

ほかは、MIYASHITA PARKといった行商施設も2020年のコロナ禍中に開業され、五感を刺激する開放的な場だとして注目を集める施設となっているようです。

 

 

 

お金を消費してもらうことを意図した商業施設というよりは、この場で過ごす時間の経過とともにより自然発生的な消費が起こるように意図して作られた商業施設としての色がより増しています。

 

水辺や緑が存在し、まるきりの自然でもない都市でもない開放的な空間(オープンエアー)で、実際利用顧客は心地よく時間の消費をするのでしょう。

 

 

 

消費を中心としたモデルから多元的な価値が実現できるウエルビーイングで快適な商業施設へ

グランベリーパーク

出典:南町田グランベリーパーク

 

コロナ前までの商業施設の課題として、「入っているショップやレストランがどこかの施設と似通っており、外見も雰囲気も均一化された量産的な印象を受け、場所のアイデンテティがないような様子(没場所性)」が挙げられることが多かったとか。

 

そもそもの話人は場所への愛着を持ちたがる欲求がある一方、均一で無機質な商業施設はそうしたニーズに応えられないとして「場所作りを見直すべき」とまで言われていたのです。もちろん、こうした商業施設は均一的なサービスを提供するといった意味で安心感が得られるメリットもあり、決して悪いことばかりではないのでしょう。

 

 

 

こうした流れもあり、南町田グランベリーパークやGREEN SPRINGSのような新しいスタイルの商業施設が開設されたのは、決して偶然ではなかったようです。

 

2020年のコロナ禍で台頭してきたそれらの商業施設においては、場所のアイデンテティまで深堀して計画されていました。

 

足を運んでもらうための魅力作り・施設空間の差別化対策として、土地に昔から存在している自然を包んだ商業施設という点、家との境目を感じさせず快適に過ごせる点、といった新たな方向性がかなり前から想定されていたようなのです。

 

偶然にもオープンがコロナ禍に重なったというだけかもしれませんが、奇しくもコロナ禍で渇望されていた開放感をいい形で実現させた商業施設とも言えましょう。

 

 

このような意味で「モノの所有や消費を中心としたモデル」から「多元的な価値が実現できる ウエルビーイングで快適な時間消費型商業施設」へ移行しているムーブメントと言ます。

 

 

 

実はこの流れは国内に限ったことではありませんでした。アメリカでも、名が知られているショップを集めて消費をしてもらうという従来型の商業施設からの脱却が起きており、時間消費型商業施設の新しい波が起こっています。

 

緑や水辺などがある心地い環境・パブリックスペースなど街なみが商業施設の中に再現され、その中に個性的で良質なショップや飲食スペースが配置され、時間を消費しながら良質なものを生活の中に取り入れていく流れを消費者に委ねるような商業施設がこれからアメリカでもっと増えて行くのではないかと言われているのです。

 

 

コロナ後の商業施設の理想形

 

新型コロナウイルスが発生してから、世界中が閉塞感と行く先がわからない不安に包まれています。

 

2019年までに見ていた日常が完全に戻ってくることはないでしょうし、戻ろうとしている先が「さまざまな点で限界が来ていたコロナ前の状態」でいいわけでもない、という指摘をあちこちで耳にします。

 

 

 

 

アメリカの著名な経済学者Gary stanley beckerは株価で25%ほどの価値を失ったブラックマンデーに直面してこう言ったと言います。

 

「国の中の価値の多く、つまり技術や知識は人の中に存在している。だから一時的に価値を失ってしまったとしても経済は必ず復興していく。」

 

 

 

この視点から弊社も、価値観の多様化と大変革が起きているコロナ後であっても人の本質により寄り添った、自然で快適な空間を変わらず追求していこうと思います。

 

 

 

 

 

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