業務用アロマディフューザーおすすめランキング・選び方ポイント2023年版
アロマ空間デザインの導入を検討している方に業務用アロマディフューザーの選び方のポイントや、導入前に知っておいたほうがいいことなどをお伝えするほか、ランキング形式でおすすめをご紹介しています。
国内のさまざまな場所でアロマ空間デザインを施行してきた実績から、実務的な業務用アロマディフューザーの選び方のポイントをお伝えしていますのでご参考下さい。
執筆:アロマ空間デザイナー・調香師THE GRACES雨宮悠天
なぜ店舗に業務用アロマディフューザー?とその選び方
家庭用アロマディフューザーだとなぜ店舗にアロマがしっかり香らないの?
家庭では香りの拡散のためにハードルになるような要素がほとんどないために、機能性が低い家庭用のアロマディフューザで十分です。
一方店舗で家庭用ディフューザーを使ってみると、以下の理由で「まったく香りを感じない」といったことが起こります。
「家庭用アロマディフューザー」だとなぜ店舗にアロマがしっかり香らないの?
- 家庭用アロマディフューザは水で薄める超音波式が多い
- 敷地面積が広い・床から天井までが高い: 家庭用だと拡散力が弱い
- 空調が強く個数も多い: 空調の強さに負けてしまう
- 店舗固有の匂いが強い(ヘアカラー剤の匂いなど): 既存の匂いに負けてしまう
- 個室やパーテーションが多い: 個々のスペースに香りが行き渡らない
- タイマー機能がないものが多く、つけ忘れて次第にスイッチすら押さなくなる
これら「店舗でアロマを拡散させるためにハードルとなる要素」は家庭とは明らかに異なっており、家庭用のディフューザーでは不足してしまいます。
店舗にアロマをうまく拡散させようとする場合には、店舗の隅々まで香りを拡散させるる業務用アロマディフューザ」について検討してみましょう。
業務用アロマディフューザーの選び方のポイント=お店が業務用ディフューザーを導入するメリット
以下のような業務用アロマディフューザーの特徴により、手間なしで店舗のすみずみまでクオリティ高い香りを拡散できます。
業務用アロマディフューザーは家庭用とはワケが違う
- エッセンシャルオイルを水で薄めず原液を圧力で揮発させるために、植物のフレッシュな風合いのまま拡散できる。
- エッセンシャルオイルをミクロ化(香りの分子を極小化)できる機器もあり、濃さにバラツキのない均一な演出ができる。
- 香りの濃さの調整幅が広く、店舗の広さに合わせた設定ができる
- オートタイマーで営業日に合わせて稼働
この業務用アロマディフューザーの特徴がそのまま「業務用アロマディフューザーの選び方のポイント」となります。
- 水で薄めない:原液を揮発させる圧力噴射式
- 濃さが均一な空間つくり:店舗で濃さのばらつきが起こらない(ミクロ化)
- 調整機能:濃さの調整機能の幅が広く広い空間の店舗でも香りがしっかり広がる
- タイマー機能:営業時間に合わせたタイマーが設定できるか、または単純なタイマー機能か
それではこの選び方のポイントをもとに業務用アロマディフューザーのおすすめをランキング形式でお伝えしていきます。
おすすめの業務用アロマディフューザーをランキング形式でご紹介
おすすめの業務用アロマディフューザーを以下の通りです。
- 1位:NONAKA社製 アロマシーンプラス
- 2位:コモンズ社製 FLOW
- 3位:アットアロマ社製 all in one S145
- 4位:【廃版】業務用アロマディフューザーアロマスター社製 aromic pro
- 5位:十八日社製 Brezza
- 6位:アロマスター社製 aromic air
業務用アロマディフューザーのおすすめ1位:NONAKA社製 アロマシーンプラス
【おすすめ度】:★★★★★
- 水で薄めない:〇
- 濃さが均一な空間つくり:〇
- 調整機能:〇
- タイマー機能:〇 営業時間に合わせられるオートタイマー
- 規格:幅140x高さ150x奥行140mm 1.1s
- 税込み価格:ウッディナチュラル75900円、プラスティックホワイト72600円
- 拡散可能範囲:92.6畳 (150u)
- 消費電力:5.4W(30日で約20円)
- リース契約:20万以下の物件につきリースプラン無し
業務用アロマディフューザーに必要とされる機能性とコストパフォーマンスがずば抜けているのがアロマシーンプラスを導入のメリットです。
- WEEKLYモードでは営業時間に合わせONとOFFを繰り返し、曜日ごとに2パターン設定可
- TIMERモードでは、3・8・12時間の設定可
- 香りの濃さの調整では5sec、Low、Mid、Highといった4段階で調整できる
アロマシーンプラスのパネル
アロマシーンプラスの稼働音は完全に無音というわけではありませんが、アロマが噴霧される時に「シューッ」と静かに鳴る程度でとても静かです。
少し前に発売されたモデルの業務用アロマディフューザーは、「ジジジ・・・」といった稼働音がするタイプがあり、音が何とかならないかとおっしゃる方も中にはいらっしゃいます。
静かなオフィスや店舗においては、「稼働音がちょっと気になる」という場合もあると思いますので、そうした場合にアロマシーンプラスがおすすめです。
おすすめしている業務用アロマディフューザー中、このカートリッジの構造が一番簡易で洗浄しやすくメンテナンスが簡単です。
オイルカートリッジ自体中性洗剤で洗って構わないので、他の機器のようにエタノール洗浄も不要です。
アロマシーンプラスのメリットととして「デザインが良い・かわいい・オシャレ」といったポイントは結構高いのではないかと思います。
ウッディナチュラルと、プラスティックホワイトの2種のタイプがあり、オフィスや店舗のインテリアに合わせてお好みを選べるのがいいですね。
材質:プラスティック、木材
アロマシーンプラスのデメリットと言えば、香りの強度が4段階の中で調整しなければならない点でしょうか。
この中で調整できない場合は他の業務用アロマディフューザーをおすすめしますが、やや広めの店舗であっても設定方法によってはアロマシーンプラスで十分対応できます。
手のひらに乗るサイズなのに香りが結構拡散されます。メンテナンスも簡単です。
コスパ感が気に入りました。ありきたりの香りだとお店の差別化が難しいので、オリジナルデザインの香りをオーダーしていい感じになりとても満足です。
アロマシーンプラスがおすすめなのは以下のような店舗です。
- 小規模〜中規模店舗
- 初期投資をできるだけ抑えてしっかりとしたアロマ空間デザインの運用をしたい場合
- メンテナンスの手間と費用をできるだけ避けたい場合
業務用アロマディフューザーアロマシーンプラスの購入に当たっての注意
アロマシーンプラスは、正規代理店経由でしか購入できないようになっています。
酷似した類似商品も出回っているそうですので、偽物を購入されませんようお気を付けください。
業務用アロマディフューザーのおすすめ2位:コモンズ社製 FLOW
アロマシーンプラスの倍の価格ですが、使用すると納得の機能性と感じられるのがコモンズFLOWです。
【おすすめ度】:★★★★〜★★★★★
- 水で薄めない:〇
- 濃さが均一な空間つくり:〇
- 調整機能:〇
- タイマー機能:〇 営業時間に合わせられるオートタイマー
- 規格:幅200×高さ200×奥行73mm 1.5s
- カラー:パネル部分は黒、側面がシルバーの1色
- 税込み価格:187,000円
- 拡散可能範囲:323畳 (500u)
- 消費電力:5W/M
- 材質:プラスティック、アルミ
- リース契約:20万以下の物件につきリースプラン無し
WEEKLYモードでは、営業時間に合わせて曜日ごとに5パターンの設定が可能です。
香りの強度は1〜40まで設定でき、中規模から大きめの店舗まで対応します。
コモンズ社FLOWは業務量アロマディフューザーで初の無音タイプとして注目されました。
静かな場でも、稼働しているのがわからないほどの静粛性です。
6畳程度の広さのスペースですと、香りの強度が強い場合があります。こうした場合は、上述したアロマシーンプラスの活用をおすすめします。
また、オイルタンクカートリッジは密封された状態になっており、湿気や温度などによってカートリッジの下に劣化したオイルが沈着することがあります。
この場合カートリッジをエタノールで洗浄したり、適宜カートリッジの交換が必要です。
いいお値段ではありますが、家庭用のディフューザーとはモノが格段に違います※比べるのが間違ってるというレベル 香りも繊細に香っているし満足です。
カートリッジの中の洗浄がやや大変ですが、それ以外は気に入っています。
業務用アロマディフューザーFLOWは以下のような店舗におすすめです。
- 比較的大きな店舗で香りをすみずみまで拡散したい
- 多少コストがかかっても長い間安定してアロマ空間デザインを運営したい
業務用アロマディフューザーのおすすめ3位:アットアロマ社製 all in one S145
国内においてアロマ空間デザインの先駆け的な企業による業務用アロマディフューザー。高品質なアロマ空間デザインが可能です。
【おすすめ度】:★★★★
- 水で薄めない:〇
- 濃さが均一な空間つくり:〇
- 調整機能:〇
- タイマー機能:〇 営業時間に合わせられるオートタイマー
- 規格:幅382x高さ321x奥行130mm 7.2s
- カラー:側面が白と黒の2色
- 税込み価格:308,000円
- 拡散可能範囲:92.6 (150u)
- 消費電力:12W/M
- 材質:プラスティック、鉄、アルミ
- リース契約:20万を超える物件になりえるが、リースプランは用意されていない
WEEKLYモードでは曜日ごとに3パターンの設定が可能で、TIMERモードでは何時まで稼働させるかを設定できます。
香りの強度調整については噴霧秒数とインターバル秒数の設定によって調整できるようになっているため、ご紹介している業務用ディフューザーの中で空間の大きさに合わせた香りの濃度調整に融通性があります。
アットアロマ社のall in one type S145は、機器の扉を開けてボトルを装着するような形をしています。
ボトルはプラスティック製で、ボトル自体は中性洗剤で洗浄して構いません。(機器自体の目詰まり防止には、エタノールでの洗浄が必要です)
業務用アロマディフューザーの中でも高額な部類になるall in one S145は、企業戦略のプラスα的な要素で活用するにはかなり割高に感じられるかもしれません。
また、エッセンシャルオイルが噴射するごとに業務用アロマディフューザーの作動音がします。
all in one 145でのアロマ空間デザインは以下のようにお考えの場合に向いています。
- 時間帯によって香りの濃度を細かに変える必要がある
- 高品質なアロマ空間デザインを行いたい
- 作動音が鳴っても気にならない
業務用アロマディフューザーのおすすめ4位:【廃版】業務用アロマディフューザーアロマスター社製 aromic pro
こちらはもうすでにメーカーで廃版となった機種ではありますが、オークションサイトで未だに出回っていて、即売れてしまう人気機種です。
【おすすめ度】:★★★
- 水で薄めない:〇
- 濃さが均一な空間つくり:〇
- 調整機能:〇
- タイマー機能:〇 営業時間に合わせられるオートタイマー
- 規格:現在公式サイトでの情報の記載はありませんが、前述アロマスター社製のall in oneとほぼ同じ大きさです。
- カラー:側面のラインがパープル、シルバー、ブラックの3色、本体はシルバー
- 材質:アルミ、プラスティック
- ウイークリーモードの設定:一日2パターン
- 香りの強度調整:1〜40まで
- 拡散可能範囲:不明
- 消費電力:不明
- 税込み価格:オークションサイトでの価格による
※現在公式サイトでの情報の記載はありませんが、限られた情報をお伝えさせていただきます。
アロマスター社のメンテナンス対応は秀逸で、廃版になったとしてもメーカーはメンテナンス対応をしっかりしてくれますし、ボトルなどの備品ももちろん購入できます。
中には廃版になったモデルの機器に対して対応しないメーカーもありますが、そうした不安は一切ありません。
アロマスター社のアロミックプロの最大のデメリットは、作動音です。※アットアロマ社製の機器よりは静か
- オークション価格で業務用アロマディフューザーを購入したい場合
- しっかりした機能の業務用アロマディフューザーを手ごろに購入したい
業務用アロマディフューザーのおすすめ5位:十八日社製 Brezza
片手に載せられるくらい超小型なのに、性能良好、限られたオフィス空間でのアロマ空間デザインに向いています。
【おすすめ度】:★★〜★★★
- 水で薄めない:〇
- 濃さが均一な空間つくり:△〜〇
- 調整機能:△〜〇
- タイマー機能:△ 1・2・3時間のタイマー機能のみ
- 規格:直径88mm、高さ135mm
- カラー:シルバー、ピンク、ゴールド
- 材質:アルミ、プラスティック
- 拡散可能範囲:100u
- 消費電力:3W/M
- 稼働音:無音ではないが割と静か
- ボトルの最大容量:5ml・10ml・20ml・30ml
- 税込み価格:10780円
- コストパフォーマンスがよい。
- 機器本体価格から考えて実施できるアロマ空間デザインのクオリティが非常に高い。
- 水を薄めずに原液のアロマを楽しめる。
- 家庭用ディフューザーと本格的業務用アロマディフューザーの中間くらいの機能性のディフューザーをリーズナブルに入手できる。
- 片手に乗せられる大きさで、持ち運びが簡単。
こちらのBrezzaは拡散範囲がほぼ家庭向きで決して業務用とは言い難いかもしれませんが、小規模店舗の運用には十分です。
以下のデメリットを知った上での運用をおすすめします。
- スイッチのON・OFFが必要。(付け忘れもありうる)
- エッセンシャルオイルの強度調整が細かく設定できない。
- 繊細な香り演出はできない。※香りがかなり濃く感じられる
- 大きなオフィス、強い空調のある空間だと、全く香りを感じない。
香りの濃さの調整ができて気に入りました。デザインもいいです。
香りが広がるし満足ですが、一度セットした設定がリセットされないといいなと思います。
- 割安な初期費用で済ませたい場合
- 超音波式での水汲み型ディフューザーが面倒な場合
- 比較的小さな店舗でアロマを拡散させたい場合
業務用アロマディフューザーのおすすめ6位:アロマスター社製 aromic air
綿にエッセンシャルオイルを染み込ませて、ほのかに香りを拡散させる仕様・・・にもかかわらず香りの広がりがよいアロマディフューザーです。
【おすすめ度】:★
- 水で薄めない:〇
- 濃さが均一な空間つくり;〇
- 調整機能:△〜×
- タイマー機能:△ 1・2・3時間のタイマー機能のみ
- 規格:直径230mm×高さ230o 940g
- カラー:シルバー、ゴールド、ウッディナチュラル、ウッディブラウン
- Timerモード:2・4・6時間
- 香りの強度調整:3段階
- 拡散可能範囲:40畳 (61.9u)
- 稼働音:無し
- 税込み価格:14080円
アロマスター社のアロミックエアーのメリットは何と言っても初期費用がリーズナブルな点で、家庭用ディフューザーと業務用ディフューザーの中間と言った感じの機能性となっています。
それもあって、メーカーではいつも欠品が出て結構な割合で入荷待ちとなります。
アロミックエアーは以下の通り結構デメリットがありますので、知った上で購入されるのをおすすめします。
アロミックエアーの購入前に必ず確認したいこと
- コンセント・機器本体の不良が多い
- オイルタンク下(本体)にエッセンシャルオイルが液だれしやすく、汚れやすい。汚れても洗浄できる構造になっておらず、中途半端な清掃で終わらざるを得ない
- スイッチのON・OFFが必要。(付け忘れがありうる)
- ほのかにアロマを拡散するので、大きなオフィスや強い空調のある空間だと不向き。
- エッセンシャルオイルの消費がかなり多い。
- タイマー設定は1・3・6時間の3つしかない
- オイルパッドは3ヶ月過ぎるとべとべとになりやすく、オイルビンごとべとべとを落とさなければならない
- 機器本体の開閉作業でロックしたままになることがあり、サポートで修理が必要なことがある。(修理するよりも買った方が割安な場合もあり)
弊社がアロミックエアーを取り扱って一番よく感じるデメリットは、コンセント・機器本体の不良が多い点です。
1年もたたないうちにほぼ確実に故障が起きたため、「安かろうが壊れる機器」という認識でいたほうがましと言ったところでしょうか。
1年くらい使って故障しました。普通こんな短期で故障しますか?
思った以上に香りが広がったのはいいとして、フィルターの交換が面倒です。手がべたべたします。
- 香りの広がりが良く、ほのかなアロマ空間デザインを行いたい場合に良い。
- 受付などアクセント的に導入したい(店舗いっぱいに香りを広げなくてOK)
- かなり壊れやすくても、とにかく初期費用を抑えられたらそれでいい、という場合
業務用アロマディフューザーについてご質問がございましたら下記までお問い合わせください。