「なんかいい感じ」の感覚的消費が当たり前の時代に取るべき感覚体験の提供

「なんかいい感じ」の感覚的消費が当たり前の時代に取るべき感覚体験の提供

高級イメージ

 

ここでは人が感覚でモノを購入している要素が多い現実から、サービスや商品を提供する企業が参考にしたい感覚体験の提供という点についてお伝えしています。

 

 

 

 

 

現代の高級は、価格だけに依存しない「感性の高級感」である

 

 

高級という言葉の意味は価格がいかに高いか?に焦点があてられることが多いですが、感覚的消費が当たり前になった現代では高級の意味が少し異なる場合が多いようです。

 

自分にとって心地よさを感じられるか? 以前より気分が良くなれるか? といったような感覚的な要素が高級感に繋がると言います。

 

感覚的な要素が高級感として受け止められる点については、高級を上質という言葉に変えるといいのかもしれません。高級が価格にフォーカスしている言葉だとすれば、上質は品質の良さが快適性に繋がった評価と考えられるからです。

 

 

こうした感覚的な要素が商品の意思決定に重要となったことには、以下のような流れが発端にあるとか。

 

 

 

感覚的消費で求められているのは

 

1970年代から現在に至るまでの消費の形は以下のような流れを辿っています。

 

  • 70年代:その商品やサービスでなにができるのか?という機能性消費
  • 80年代:自分のお気に入りを所有するブランド消費
  • 90年代〜:多くの商品やサービスの中から本当に自分にフィットするものを選択する感覚的消費

 

 

 

 

感覚的にモノを消費していると言ったとしても、現代人の多くは商品やサービスの購入動機を誰一人として答えることができません。

 

「なぜ購入したのか?」という質問に対し、「なんかいいですよね」なんかいい感じだと思う」など雲をつかむようなとあいまいな回答が返ってくることが多いのです。

 

「なんとなく欲しかったから」という一言フレーズに垣間見れる現代人の購入動機

 

 

こうした感覚的消費とは感性に基づいた消費に他ならず、商品やサービスによって目的が達成されるだけでなく、感性で満足できるかどうか?が重要なのだと考えられています。

 

 

 

感覚的消費において企業がとるべき在り方

 

それでは企業は戦略として感覚消費を意図的に作り出すことは可能なのでしょうか?

 

 

どんな企業も気軽に始められる方法としては商品やサービスに関連性高い感覚体験を用意するといった方法が挙げられます。

 

視覚の次に大きな効果がもたらされることが分かっている嗅覚の感覚体験(香り演出)で言えば、以下が参考になるでしょう。

 

 

嗅覚による感覚体験の例
  • レディースクリニック:女性を優しく包み込む香り
  • ヘアサロン:ヘアスタイルによってなりたい自分になれる期待感を掻き立てるワクワク・華やぎを感じられる香り
  • 洗練・新奇性・重厚感・信頼感を求めらえるカーディーラー:森林浴の香り

 

 

 

上の3つは誰もがイメージしやすいように挙げた例に過ぎませんが、企業によって感覚体験の提供方法は実に多様です。

 

 

顧客に商品サービスにふさわしい感覚体験を提供してみたいと検討された方は、無料お試しアロマを贈呈していますので下記からご請求ください。

 

 

 

 

If you develop branding of your bussiness, try to think how do you give your costomers more fun. Where is the emotional connection between you and your costomers? Emotional ties to a product removes any rational price disisions. -Martin Rindstrorm-


ビジネスのブランディングを向上させるなら、顧客にどうやって楽しみを与えらえるかを考えてみよう。顧客とのエモーショナルなつながりはどこにあるだろうか。製品へのエモーショナルなきずなは価格に対する過剰な理知的思考を消し去るのだ。

 

 

 

 

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■参考書籍:
Martin Rindstrorm

  • 五感刺激のブランド戦略
  • Buy・ology
  • Brand Washed

 

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