ヒノキ・国産アロマ

ヒノキ・国産アロマ

ヒノキ葉

ヒノキ属 Chamaecyparis obtusa

 

ヒノキに含まれる成分とその効能

 

台湾ヒノキからヒノキチオールという成分が命名され、ヒノキという名の付く成分が生まれました。

 

ヒノキチオール化学式

出典:WUKIPEDIA

 

実は国産のヒノキにはこのヒノキチオールはほとんど含まれておらず、ヒバのほうが多く含まれています

 

国産ヒノキから採取される精油に主に含まれる成分は以下の通りです。

 

  • αピネン(60%前後)
  • カジネン(15%前後)
  • αカジノール(7%前後)

 

これらの成分により以下のような効能効果が期待できると考えられています。

 

  • ストレスの軽減
  • 防腐
  • 防虫効果
  • 殺菌消炎

 

 

実際ヒノキは以下のように心身だけでなく住環境における有用が報告されており、幅広い用途に活用できる樹木系のアロマです。

 

 

αピネンの運転時におけるストレス軽減の報告

 

鈴木桂介ら ドライバへのαピネン供給によるストレスの軽減効果

 

脳内のα・β派のパワーレベルの測定による測定で20名の被験者中にストレス軽減について有利な結果が得られています

 

 

カジノールに関してシロアリなど防虫・腐食防止効果の報告

 

岩手大学森川卓也 ヒノキ心材の抽出物とその生物活性

 

ヒノキの幹

宮城県柴田郡柴田町のヒノキ

 

ヒノキの小話

 

植林会社の話によるとヒノキは腐食せず・固く丈夫で、家屋の重要な柱・最高級の柱として活用されることが多いようです。

 

※法隆寺が世界最古の木造建築物として認定されているのも、ヒノキに含まれる精油成分の持つ防腐作用が関連すると考えると興味深いです。

 

ヒノキの苗を植え、育ちがよいものを残して住宅の重要な建材として使用、悪いものは成長途中で間伐して精油の減量に活用したりするなど、木の状態に合わせて有効活用する方法を1本1本検証するとか。

 

また間伐を行うことでヒノキ同士の日光の取り合いがなくなり、光合成が十分に行われることでよく成長・土の状態も良くなり※、生態系の循環がよくなります。
※土のコンディションが悪いと植物の成長が弱くなるだけでなく、腐りやすく土壌を改良する虫も住み着かないなど。

 

 

 

エッセンシャルオイルには、葉・枝・幹の部分が活用される場合が多く、「葉が多いと5月頃の青々とした若葉のような印象」、「幹の部分が多いとよりどっしり・ヒノキつくりの住宅に入った時のような落ち着いた印象」になるように思います。

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