夏の貧血対策 | 雨宮悠天のレギュラーラジオ 香る毎日@FMいずみ
働き世代の女性の20~25%は貧血と言われています。
貧血になると血液の赤い色素であるヘモグロビンが不足し、全身に酸素が足りなくなるので頭痛・倦怠感・肩こりなどの不調が起こりやすくなります。
女性の貧血のうち、鉄不足が原因で起こる鉄欠乏性貧血が7割を占めていると言われており、鉄の働きはまさに酸素を体中に送ることなんですね。
夏には貧血によって立ち眩みやだるさなどが悪化する女性も多いと思います。
と言うのも、汗をかきやすくなると汗と一緒に鉄分が流れ落ちてしまうのです。
こんな貧血悪化の条件が揃ってしまう夏に、効率よく貧血対策するにはどうすればいいのでしょうか?
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女性の貧血の7割を占める鉄欠乏性貧血とは?
鉄欠乏性貧血は鉄分が不足することで「酸素を運ぶヘモグロビンの生成」も低下しやすいために起こる不調です。
特に女性の場合は3つの原因で鉄分が不足しやすいと言われています。
鉄欠乏性貧血の原因
- 食事制限による栄養のバランス欠如
- 妊娠・出産で鉄の必要量が増える
- 月経で毎月20mg以上鉄分が減る
鉄欠乏症で起こりやすくなる不調
- だるさや疲れやすさ
- 立ち眩み
- 肩こり
- 息切れする
- 顔色が青い
昨年の夏は酷暑だったので、体調不良を感じた女性も多いと思いますので、ここからは誰でも取り組める食事のケアで貧血を良くしていくコツをお伝えしたいと思います。
夏の貧血の栄養療法はバランス
鉄分
- 肉:豚肉・牛肉
- 魚:赤みの魚・かつお・いわしなど
たんぱく質
たんぱく質は酸素を全身に運ぶヘモグロビンの生成に欠かせない栄養素です。
1日の目安は、卵1個+魚1切れ+肉80g程度+豆腐半丁程度
ビタミン類
血液をつくり、鉄を吸収するために欠かせないのがビタミンB類です。
- ビタミンB12 :ヘモグロビン生成を助ける
- B6造血にかかわる
- 葉酸:ビタミンB12と協力して血液をつくる
ビタミンと言うと野菜を想像する人が多いと思いますが、B群に関しては野菜から摂取するよりも、肉類や卵から摂取した方が効率が良いです。
まとめ
貧血気味の私の実感ですと、食事で貧血のケアをするには、「鉄分の補給も大切だけれど血液をつくるビタミンB群やたんぱく質も重要」だと思っています。
イメージとしては「鉄分だけとっていたとしても、取らなければ鉄欠乏性貧血にはなるし、血液をつくり出す体になっていない」というような感じです。
鉄の働きを周りで支えるビタミンB群やたんぱく質をバランスよく取り入れることで、血液の状態はかなりよくなるものです。