命を削る前に -炭水化物制限ダイエットの是非2-

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炭水化物を抜くダイエットについて、また新しい説が出ているようです。

【低炭水化物食が体に与える影響についての研究】 (※1)

半年間はローカーボン食で体重が減少したが、1年後に有意性が減少

【低炭水化物食の長期の安全性を検討した研究】 (※2)

低炭水化物食を導入すると死亡率が増加したが、植物性蛋白質を多量摂取した場合は死亡率が低下。

京都府立医科大学大学院内分泌代謝内科学福井道明教授

炭水化物制限食は減量のため短期的に実施するのが望ましいのがわかります。


野菜を十分摂取し、脂質やたんぱく白質のバランスが取れた食事が望ましいです。

何かを極端に抜く食事はバランスを欠くことになり、糖質を抜いて他の栄養素を過剰に摂取するようになるなど、ほかに皺寄せがきてしまうものです。

炭水化物制限ダイエットは確かに流行りましたし、シンプルで実施しやすい事は確かです。

男性に好まれるダイエット法でもあります。

しかしよくよくそうした男性の話しを聞いてみると、それまでの炭水化物の摂取量が多めだったということも特徴であることが多いのです。

「多すぎた量を、適量にした」というだけです。

気を付けたいのは、他人の成功談の一部分だけを聞いて糖質抜きのダイエットを行うようなことです。

また、インターネットサイトの「タイトル」や「キャッチコピー」だけで「炭水化物抜き=ダイエットで成功できる」という安易な方向へ流されることもあまりいいと言えません。

抜けばいいという話でもありません。

なぜなら、脳の栄養は糖質だからです。

人のエネルギーの20%が脳によって消費されますが、脳はブドウ糖だけをエネルギー源としています。

ブドウ糖の原料である炭水化物を抜く事は、脳にエネルギーを供給できない事を意味しています。

そんな状態で仕事どころか一日何かに集中して事を済ますことは難しいでしょう。

きちんとした栄養を管理してくれるエキスパートのアドバイスがあるならまだしも、

極端に 「糖質完全抜き」 にすることは命を削ってしまうことになりかねません。

それでも 糖質完全抜きにしてダイエットをしますか?

※1 Arch Intern Med 2006
※2 Ann Intern Med 2010

 

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