蜷川幸雄

先日12日

大好きな蜷川幸雄さんが他界した。

美しい世界を創りだしながら、その世界を生み出すために鬼になる

そんな蜷川さんに憧れた。

ある目的に向かって

そこまで厳しくなれる指導者は意外といない。


まな弟子言われる藤原竜也さんのこんな弔辞に

泣けてしまった。

「『その涙は

嘘っぱちだろ?』

と怒られそうですけど、

短く言ったら長く言え。

長くしゃべろうとすれば、

つまらないから短くしろと怒られそうですけど。

先日、公園で一人

『ハムレット』のけいこの録音テープを

聞き返していましたよ。

恐ろしいほどのダメ出しの数でした。

瞬間にして心が折れました。

「俺のダメ出しでお前に伝えたことは全て言った。

今は全て分かろうとしなくていもいい。

いずれ理解できる時がくるから、

そうしたら少しは楽になるから。

小さい俳優になるな。

もっと苦しめ、

泥水に顔をツッコんで、

もがいて、

苦しんで、

本当にどうしようもなくなったときに手を挙げろ。

その手を俺が必ず引っ張ってやるから  」

私はストイックで

そしてある目的に向かって厳しすぎる一面がある。

20代の頃は年上の部下にそれを押し付けていいのか迷うことがあった。

自分の目の前で心が折れる人が続出してしまっては

さすがにダメだと思ってしまったから。

少し前も指導する身でありながら

厳しい姿勢を貫徹することができない事があったと

思う事があったけれど

中途半端過ぎて役に立たない優しさにしかならないのかもしれない。

今から10年以上前

ギリシャ神殿で行われた

蜷川さんのオディプス王を見て鳥肌が立った。

ストイックな世界から生み出される美しい世界を見れないと思うと

哀しくて仕方ない。

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