調香現場5

ブルガリ

アクアディヴィーナ

ミルキーな香りを

植物性の香りで どう制作するか について

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完璧な香りのクリエーションが勢ぞろいの

ブルガリの香りでも

比較的新しい アクアディヴィーナという香りのコンセプトは

ちょうどこの

ボッティチェリのヴィーナスの誕生で

説明が付きます。

ヴィーナスという女性美の象徴

貝の持つ独特なミルキーさ(貝を”海のミルク”と呼んだりすることから)

これらの要素を

一つの香りに封じ込めているのが

アクアディヴィーナという香りです。

アクアノート(海の香り:マリンノートとほぼ同義)

女性美を表すフローラル調を掛け合わせることを

アクアフローラルと呼びます。

簡単に言うと

アクアノートはどちらかと言えば男性のための香りになり、

アクアノートを女性が使いやすいように調香しているのが

このアクアフローラルです。

さて、問題の

「ミルクのような香り」の表現ですが

植物香料にミルクの香りなど勿論ありませんし、

ここで壁に当たる事が調香ですが、

いつもながら

植物の持つ”類似的な特徴” にヒントを探します。

ミルクっぽい、という点で

始めに思いつく香りが 乳香 と呼ばれる香りです。

この香りは 嗅ぐ人によっては 

”森林浴系の香り”などという印象を感じられる香りで、

まだミルキーな香りと呼ぶのには遠い感じがします。

白い血液とも呼ばれる、ミルクですが、

植物にとっての血液は当然、

乳香にあるような樹木全身を巡る”樹脂”。

類似的な特徴についてこのような視点で辿って行くと

乳香以外の樹脂の香りで

ミルクっぽさが表現できる香りに遭遇できます。

勿論 樹脂の香りだけでなく

ミルクと言う視点で香りを嗅いでいくと

似ているものに出会えるでしょう。

このアクアディヴィーナは

通常の アクアノート(マリンノートとほぼ同義)

が 

柔和な印象が表現された女性美のコンセプトと

掛け合わせることで

永遠の女性美の象徴である

ボッティチェリのヴィーナスの誕生を彷彿とさせてくれるのです。

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