患者さんがクリニックを怖がる理由-基礎編-

患者さんがクリニックを怖がる理由-基礎編-

「いたい、つらい、こわい」

クリニックのネガティブなイメージを気にして
様々な取り組みをされている院長先生へ

患者さんがリラックスするように
絵画を置いてみたり、
音楽を厳選されたり、
ホテル並みな内装にされたり、

それでも怖いと言ってくる患者さんは絶えません。

またそれに薬品のニオイが怖さにさらに追い打ちをかけてしまう。

あれこれやってもやはり患者さんは怖がっているので

「仕方ないかな…」

なんて諦めてしまう院長先生もいるかもしれません…。

そうすると
患者さんが症状が進んでいるのにクリニックに足が遠のいてしまって
どうしようもなくなってから来院するので
治療にもっと時間がかかってしまうケースもあるはずです。

患者さんのこのクリニックに対しての
ネガティブなイメージは一体なんなのでしょうか・・・?

もうすこしこの患者さんのネガティブな部分を深堀していきたいと思います。

よく、会社の健康診断を先延ばしにしがちな男性会社員がいます。
会社から検診医療施設を指定されて、期限までに仕事のスケジュールと調整して
自分で行く日程を決めるというパターンで、です。
(検診日が決められているところを、敢えて出張をぶつけるという人もいますが…)

「めんどー」、「暇がない」、「少し前の検診は異常なかったし」、…
こんな理由を挙げながらも、
実は彼らはあるジレンマと戦っていることがけっこうあります。

「病気だってわかったら、どーすんの!!!」


これです・・・・。

彼らはこれが怖いがために検診だって行けずにいることが多い。
※これを言うと逆上されることもありますのでここだけの話なのですが…

その他の理由と言ったら
「子供のころの注射等の記憶がいまだに残ってしまって拒否反応を起こしてしまう」
だとか
それからこんな理由もあるんです。

「夜から昼まで 食事を抜かなければいけないじゃないか!」


これがネックになっている場合さえあります。

・病気の発覚
・昔の痛いトラウマ
・食事を抜くことがツライ
これらの理由で検診からなんとか逃れようとします。

いや、人間なので怖いものや避けたいものがあっても仕方ないのでいいと思うんですが、

 
「会社のルール」から明らかにはみ出して、検診を完全放棄してしまう男性がいるんですよ…
それは年齢を問わずです。

会社の検診の話は、
別にこれを読んでくださっている先生の診療科目とあまり関係なくても
「医療施設はネガティブに捕らわれがち」、
ということをお伝えするためにお話しさせていただきました。

中年の男性にだってありえる 「強制拒否行動」にあるような
患者さんのこのクリニックに対しての
ネガティブなイメージの”根”は一体なんなのでしょうか・・・?

それは人の恐怖を感じる脳の仕組みが腑に落ちます。
脳機能を熟知されている先生がほとんどかとは思いますが、
多くの先生たちの課題とするところですので、シェアさせていただければ幸いです。

人は恐怖や不快感を感じるときに
扁桃体という部分でそれを生み出しています。
脳の内部にある1対のアーモンド状の器官です。
感情を生み出す脳とも言われています。

猫や犬を飼ったことのある方ならわかると思いますが、
慣れた飼い主の行為に対して嫌がる行動を見せたりします。

動物は「こわいから避ける」のではなく、
単に扁桃体が活動したから避けています。
彼らの 危機回避行為は、オートマティックなものとして起こっているのです。

そして、こわい体験をした場所には近づかないようになってしまう。
犬や猫であっても恐怖体験の記憶を残し、
次回からは危険な場所や行動を回避していると言われています。

動物は「こわいから避ける」のではなくて、
「こわい」かどうかとは関わりなく、単純に扁桃体が活動したから避けているだけです。

犬から話を始めましたが、
人間に話しを戻します。

実は恐怖感情はあらゆる情動のなかでも最も強力です。

なにか、にょろ・・・っと動いているのが見えました。
それはたまたま動いていた電気コードなのですが、
はっとして、「もしかしたら蛇!」と思い一目散に逃げようとしましたが
コードに足を引っ掛けて、転んでしまいました…。

蛇で恐怖体験を持っている扁桃と、
にょっろ動くものは蛇という記憶、
この思い込みのおかげで、
衝動的な行動を起こしてしまったのです。

この「とっさに逃げる」という衝動的行動をとろうとしたとき、
電気コードで足を引っかけたという情報は、実は理性的な脳には届いていません。

身を守らなければならないという本能的な情動がすべてを支配し、
にょろっと動くものに対して 回避行動をするという 衝動的行動が起こっただけです。

さてここから本題です。

こわい、いたい、つらい、というネガティブなイメージを持たれがちなクリニックで
ネガティブなイメージから来る患者さんの回避行動を何とかする方法はないか、です・・・

この動物的な行動を起こす扁桃は、

さきほどの電気コードの例からして、
漠然とした不快感とか快感、
あるいは漠然とした不安や恐れといった、
言葉にならないほどあいまいな感情や経験からきているのがわかります。

電気コードが蛇に見えるだなんてよほどの恐怖体験がないとない話です。

4歳でこの扁桃の成長は7割達成されて、
言葉で説明できない記憶が貯蔵されるという
かなり漠然とした性質を持っています。
だから小さなころからストックされてしまった情緒に関する記憶が、
大人になった私たちのこころでさえ左右してしまうのですよね。

患者さんがクリニックに対して持つ ネガティブな感情は、
猫や犬の逃避行動や
電源コードを蛇だと思って逃げている行動と性質が似ています。
とても根の深いものではありますが、苦手なモノから回避しようとする本能的な反応なだけです。

もちろん
頭脳明晰な先生たちにも何か苦手なモノとか
恐怖に思えてしまう対象はあるとおもうのですが。
高い場所が苦手な場合などがそう・・・
まったく理性とはかけ離れたところで起こっていますよね。

動物の逃避行動とクリニックへの苦手意識が同じ・・・

「そりゃそうかも・・・(笑)」
と納得いただけるかもしれません。

こうした課題を解決して
 患者さんの恐怖を減らすことに成功している先生たちの事例
を紹介します。

クリニック院長が語ってくださった
この「ネガティブなイメージに対する事例」に登場しているのはアロマです。

実は、天然の香りを使うと、
先ほどの 扁桃体の活動が抑えられるということが医療レベルで実証されています。

合成の香料があらゆるところで安価で売られていますし、
どれが合成香料か、天然の香料か、
見分けがつかないかもしれません。


よくみかける
この匂い棒のようなもの・・・
これは合成なのか
天然なのか・・・

合成香料に含まれているのは石油系の香りなので、
医療施設にまさかそんなものが置かれているのは
 医療施設の目的を根本から覆えすようなものとも言えるでしょう。

合成香料は、単一成分にしかすぎないので、人の脳の恐怖を緩和するという目的には及ばす、
ただ香りが漂って鼻を刺激して終わりということに留まるのです。

天然のエッセンシャルオイルに含まれる植物化学成分の種類はざっと400種類とも言われ、
これが互いに影響をもたらしあい、人の身心に働きかけるので、
恐怖の感情にも効果を示すのです。

ここまで読んでくださった院長先生は、

「うちは家内がちゃんとしてくれているし、たしか香の対策はしているはずだ。」
と思われているかもしれません。

デキル奥様に丸投げ・・・でも確かにいいのですが
奥様はおそらくご存じないでしょう。
世の中の香りが、ほとんど合成香料で作られているということを。

「うちで使っているものはちゃんとしたものですけれど…」と言われますが、
この、ちゃんとしたものが何か、
”それらしい見た目”、 ”相応の価格” 、”タレントご用達”
などの なんとなくの事で済まされていることがほとんどです。

ですが、患者様のクリニックへの苦手意識は、
根の深いもので、本能的な反応
であることを申し上げました。

人は動物で、
怖いものは怖いですし、
犬の逃避行動と同じ事が人間に起きたって何ら不思議ではないですよね・・・

イライラすると、家中の壁をガリガリ爪を立ててひっかくし、
噛めるものならなんでも噛んでお子さんのおもちゃだって破壊する
カワイイ ウサギ・・・本能的な生き物です。

ウサギは、合成の香料にほとんど反応しませんが、
草などを食べた自分たちの糞尿に対しては 脳反応を示します。
「合成香料か、自然由来のものか」で明らかな反応の違いが現れます。
ウサギにとって合成か自然由来かなどどうでもいい話ですが、
人間に置き換えても同じことが言えます。

「人は合成香料になんら リラックスも”拒否反応から落ち着くこともできない”」

先生のクリニックで 置かれているニオイ棒、
「ちゃんとしたもの」かもしれませんが、
患者さんがリラックスしたり、
クリニックの苦手意識を減らすという所ではなんら効果を示しません。
靴箱のニオイ消しというところでは、
気になるニオイにもっと強い合成香料をかぶせて誤魔化すという所では
役に立っているかも知れませんが。

でももし、そのニオイ棒が合成のモノであったとしても、
先生や奥様は何も悪くありません。
それらしく 売られているのですから そう思われて当然だからです。
なぜならそのほうがあらゆる意味で売りやすいからで、
あらゆる環境下で均質な香りが保てるからです。

でも、です。
先生が築き上げてこられたクリニックは
やはり先生のお城であるはずです。

様々な過程を経て創られてきたその
先生の労力の結晶であるクリニックには
もう少しふさわしいものがあるはずです。

その先生のお城であるはずのクリニックの顔となる場に、
せめてもう少し医療施設仕様の効果的なものがあったらと思うのですが・・・・
いかがでしょうか。

ご希望の方には5回にわたるメールマガジンをお送り致します。

これから数回に分けて読者さんに有効な情報をお届けさせていただきます。

メールマガジン配信予定記事タイトル(全五回)
①患者さんが転院する根の深い理由
②女性スタッフが新人に厳しい理由を知って、院長先生は悠然とあたたかく見守れるようになる方法
③患者のクリニックに対するトラウマのもっと深い話を知って、余計な労力から解放されるコツ
④女性の私費患者さんを伸ばすために絶対必要なマインドセット
⑤クリニックにある課題を労力をかけずに解決する方法

「ファーストクラスクリニックのアロマ空間演出」

アロマ空間デザイナ-・調香師

THE  GRACES  雨宮悠天

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